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2011年11月19日 (土)

コウライアイサじゃないよ2

カワアイサの考察の続きです。

コウライアイサのメスの写真を持っていないので、皆さん自分でネットから拾ってきてくださいね。

Commonmerganser1


典型的なカワアイサですね。年齢は分りません。目先の白い線がより強く出る方が若いなんて言われていますが、良くわかりません。性別はやはり分りません。確認してないもん!

見てほしいのは嘴です。先端がしっかりと下に曲がり大きなフックを形成してますね。そして、それが黒っぽい。コウライアイサはフックがほとんどないぐらいの小ささで黄色いですね!

Kourai1


それはコウライアイサの雄で同じです。

標識調査ではサイズで分るようなことが書かれてますが、さすがにあいつらをカメラマンの前で捕獲する訳にはいかないので、おとなしく、、、

Commonmerganser2


どうやら、こいつが当初から行動を一緒にしている♀のようです。左肩が落ちているので怪我でもしたのかと心配しましたが、この日は飛んで行きましたから大丈夫。

Commonmerganser3

反転してくれました。左右のアングルです。ここで皆さんが問題にしているのが翼の白色部の真ん中にある黒い線。正確には白い次列風切と大雨覆ですね。

Commonmerganser4


少し拡大!写真の質は気にしません。識別の質でカバーです!

大雨覆の先端、俗に言うGC班がありますね。別にこれがあるから幼鳥とはいきません。ツグミ類ではないですから!

多くの図鑑を見ると、このGC班が連なる線がコウライアイサのメスにしっかりと書かれており、これを海外の図鑑を持っている人には識別ポイントとして言われていることがありますが、それは間違いです。

カワアイサのメスにも線が出来ます。アメリカカワアイサにはしっかりと濃く出ます。幼鳥は薄く、成鳥になると濃くはっきりと出ますね。基亜種オオカワアイサは個体差があり全くでない幼鳥からはっきりと濃いのが出る成鳥まで差異があるようです。亜種カワアイサは詳しく書いてあるものがないのですが、この日に観察したすべてのメスタイプに線が確認できました。

Commonmerganser5


このコウライアイサの片割れと言われている個体は私の予想ではカワアイサの成鳥のメスです。

根拠は尾羽の先端がしっかりと丸い、GCの形が四角く、先端の班も内弁外弁の両方に乗っている点です。写真だときついですね。現場で周りの人たちとも確認しました。

Commonmerganser6


また、脇から腹にかけてのマダラ模様がコウライアイサの羽じゃんと言う人もいましたが、コウライアイサは白い羽根に黒い線が出るが、カワアイサは灰色の羽に白い線、それも羽根の端っこの羽縁です。これは時期が来ると擦れてなくなります。それで、灰色一色に見えますね。このイメージが強いと間違えるかも。でも、羽の構成が違いますから、気づけば分ります。

Commonmerganser7


近くにいた3羽のカワアイサのメスタイプです。 こいつらはたぶんみんな幼鳥ですね。今年生まれという事です。

Commonmerganser8

こいつも前の個体も嘴の先端がはっきりとフックしており、黒い。湧きあたりの羽根も灰色に白い羽縁。

Commonmerganser9


目先の白い線が弱弱しいので、年齢は分りませんがこいつも若いのかな?年齢は顔では非常に難しいようです。その他の識別点では、ノドの白色部がコウライアイサのメスではないとも言われていますが、私が持っている海外の図鑑には詳しく書いていませんね。ネットで写真を探すとたいていコウライアイサのメスはノドが茶色でつながっていますね。飼育個体でもそうですから、識別に使えるのでしょうね!自分の写真にメスがないので、これは確実にそうだとは私には言えません。

と、ま~、私なりに知っていることを書いてみましたが、日本にも詳しい識別図鑑がないことが問題ですね。バンディングでいつも調べたいときは海外の文献頼み。でも亜種が違うからどこまであっているか、分からないと来たもんだ!

更に、海外の図鑑にも言えることだが、自分たちの知らない知己の鳥は記載が適当、絵も怪しくなると来たもんだ!そこらへんで、みんな混乱が混乱を呼んでいると思う。

ちなみに嘴のフックはオオカワアイサが一番きつく、カワアイサ、アメリカアイサの順。GC班の濃さはアメリカカワアイサが濃く、カワアイサ、オオカワアイサの順だと思います

コメント、反対意見、賛成意見、募集します。みんなでべんきょうです!

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